贈り物の入り口(2023年11月18日開催)


先月から思いつきで始めた「その月のテーマ」、11月は「贈り物」です。10月のテーマの「手紙」とあんまり、変わり映えしなかったですね。クリスマスを控えた11月、普段なかなか物を贈ることについて考えない人にとっても、ちょうどいい機会になるのではないかしら、どうかしら。

本屋で贈り物、と言えば、まず最初に思いつくのは「本を贈る」ということ。これは、難しく考えようと思えばいつまでも考え続けることができそうな難問です。同時に、小さなお子さんが家族の誰かに「本をプレゼントしたい」と思いつくほどの、身近な幸せでもあります。当店では看板として「ほんの入り口」を掲げておりますので、「本を贈る入り口」としても微力ながらお助けできたらと思います。選ぶ前の、気持ちの準備運動としてお気軽にご相談くださいませ。

どんな本を贈るかについては、誰に贈るか、を抜きにして考えることはほとんど無意味でありますが、あえて、「一般論」として考えうる贈りやすい本は何か、という問いに答えるならば、絵本、写真集、詩歌の本、となるでしょうか。揃えている本の種類が少ないので「コレだ!」という本が見つからないかもしれませんが、「あの人に贈る本はないかな〜」などと考えながら棚を散策するのも楽しそうです。

「贈り物とは何か」ということを考えるヒントになる本、というのもあるかもしれません。贈り物を選ぶシーンが登場する物語や絵本、タイトルに「贈り物」と入っている本、贈与論などの人類学の本、先月のテーマであった「手紙についての本」も、すべてヒントになると言えそうです。言葉を贈る、と考えると、「言葉についての本」もまた、すべてヒントになってしまいそう。

さて贈り物、というと二人の人物が登場するもの、と思ってしまいます。そこには愛情が関わってきそうですね。そのまま「愛についての本」についてリストアップしたくなりますが、あえて登場人物を一人減らしてみましょう。そうです、自分への贈り物です。ただ本を買うならば単なる買い物ですが、あえて「自分へのプレゼントを選ぶ」と思って探すと、どうですか。いつもと選ぶ本が変わってきますでしょうか。ちょっと高額な本も買えるかもしれませんね。(よろしくお願いします!)

と、いうわけで「贈り物の入り口」というイベントをひらきます。例によって、店主がいくらか「贈り物について」おしゃべりするとは思いますが、参加者の皆さまの「贈り物の話」「本を贈った話」も聞かせていただけたら、と考えております。クリスマスまでにまだちょっと時間がある秋の夜、みんなで贈り物について作戦会議しようではありませんか。

  日時:11月18日(土)
  参加費:500円
  申し込み・お問合せ:hon.iriguchi@gmail.com


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