未読本の読書会

まだ読んでいない本について熱心に語る試み。

本屋さんで気になった本に手を伸ばすとき、あなたの心はワクワクしていませんか。まだ読んだことがない本でも、タイトル、装丁、帯の言葉、中身をパラパラとめくってみたときに目に飛び込んでくるテキストなどが、あなたの好奇心を刺激してくれます。本屋さんであなたを誘ってくるのはむしろ、まだ読んだことがない本ではないでしょうか。

家にある「積読本」も、かつて店頭であなたを強く誘惑したからこそ、今もそこでひっそりとあなたに触れられるのを待っています。購入してから随分と時間が経ってしまったことに、一抹の後ろめたさを感じているかもしれません。けれども、お店で胸がときめいた瞬間から今に至るまでの人生経験を踏まえて、かつての好奇心の躍動をその時とは違ったことばで説明できるかもしれません。「時間さえあれば、ゆっくり読んでみたいのになぁ」そうです、その一冊は今も変わらず、あなたを誘い続けてくれているのです。

未読本の読書会では、そんなワクワクを皆さんにご紹介してもらいます。「まだ読んでいない」からこそ可能になる静かで熱い紹介は、同席した他の参加者の好奇心をそっと刺激してくれることでしょう。あるいはあなたより先に、他の誰かが読み始めることも起こるかもしれません。

  未読本の読書会〜まだ読んでいない本について熱心に語る試み
  日時:6月某日
  場所:ほんの入り口、奥の部屋。
  持ち物:まだ読んでいない本1冊。
  お問合せ:hon.iriguchi@gmail.com
        

推薦のことば

青木真兵:「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター
「まだ読んでいない」ことの持つ可能性が、僕たちを生かしてくれているのではないか。
山村で自宅を図書館として開きつつ「未読」の本に囲まれていると、そんな風に感じることがあります。
「まだ読んでいない」本について語り合うことは、まだ出会っていない人、まだ発したことのない言葉、まだ見たことのない景色を呼び寄せる。
その総体が、「生きる力」になるからだと思っています。

青木海青子:「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」司書
「自信はないけど軸がある」
これは当館キュレーターの青木が自分を言い表した言葉ですが、「未読本の読書会」にも当てはまる気がしています。皆、読めなかったという自信のなさを抱えつつ、それでも「きっといい本だ、他の誰かが楽しんでくれるはずだ」という軸は、ちゃんとある。その手つきというか、距離感というかが絶妙なのです。仲間入りして、体感してみてくださいな。

hm:京都在住、飲食店勤務
読書会と言うと、お題の本を読まねばならない、敷居の高い会とお思いかと存じます。が、実はめっちゃ敷居の低い読書会があります。お題の本なんて無いよ。もちろん読んでなくても良いよ。気になる本が見つけられたら参加条件クリアーです。あなたがその本を選んだ理由を聞かせて。本への入り口、未読本の読書会。

砂川昌広とほん店主
未読本ということで、その本との接点である「なぜ買ったのか」という部分にスポットライトがあたり、日頃からお客さまがどのように本を買うか知りたい書店員としては興味深いお話ばかり。
参加者の方それぞれの本を買ったいきさつからその人の内面が感じられ、そこから読んでいない本がもたらす挫折/停滞/可能性へ。
本を読んでなくても受けとるものがこんなにあるのならば、未読も読書の一部なのではとあらためて思いました。楽しかったです。

奥村千織1003店主
聞いてみたいのは、あなたが書店の棚から本を抜き出したときの、その一瞬によぎる感情や思考。
目の前の一冊に至るまでの興味や関心。
皆で共有することで、私の本の入り口はいっそう豊かになりました。

リピート開催

「ほんの入り口」では、未読本の読書会を定期的に開催いたします。曜日、時間などを変えながら、不定期で開催いたします。ご都合の良い開催日時を見つけたら、ぜひ、ご参加ください。あなたの「読みたい気持ち」のおすそ分けをお待ちしております。

お問い合わせ
hon.iriguchi@gmail.com

次回開催
2024年6月

前回開催
2024年4月@1003

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