本屋で読者が本を売る(2023年12月2日開催)


 本屋で本屋が本を売るのは当たり前ですが、本屋で読者が本を売る、というのはなかなかに珍しいのではないでしょうか。「一箱古本市」という、南陀楼綾繁さんの始めた画期的なスタイルはなるほど、「読者が本を売る」の先駆けでした。今回は読者が蔵書を販売するという形ではなく、読んでよかった本の素晴らしさを店頭で「売る」という試みです。

 売り手をお願いしたのは、宇戸谷航輔さん。初めてお店にいらっしゃった時から、その買い物の仕方やわずかなおしゃべりから只者ではない雰囲気を感じたようにも思うのですが、それはもしかしたら今だから言えるだけなのかもしれません。その後、幾つものイベントにご参加いただき、レジ越しにもお話を伺うなかで宇戸谷さんの読書熱、および「その熱を人に伝えてゆくフットワークの軽さ」に驚愕することたびたび、ついに今回、「ほんの入り口」の店頭にて実際に本を紹介していただく運びとなりました。

 ご紹介する本は全部で5冊。宇戸谷さんの方で「世界に触れる物語」という観点から、選んでくださったとのこと。当日は、お客さまとのやりとりも交えつつ、それぞれの本の「面白さ」をご紹介していただきます。ただし、それぞれ各一冊しか入荷してきませんので、ご用心!店頭での「実演販売」を聞いていただいて、「よし!その本、買った!」となれば、その日はあなた一人だけがお買い上げいただけます。

 営業中の14時から約1時間ほど、お集まりの皆さんへと5冊の本についてご紹介いただきます。出入り自由でございますので、どうぞお気軽に入り口を覗いてみてください。

  紹介予定の5冊
・マレー素描集(書肆侃侃房)
・バイクとユニコーン(東宣出版)
・ストーリーが世界を滅ぼす(東洋経済新報社)
・海に住む少女(光文社古典新訳文庫)
・ラガ(岩波書店)

   本屋で読者が本を売る
   12月2日(土)14時〜15時
   参加費:無料、出入り自由。

宇戸谷 航輔


兵庫で生まれ育ち、大学は尾道へ、その後色々あって奈良に流れ着いた一般労働者。本を読んで暮らしている。生活の一部で本屋を行う「半分本屋半分X」の野望を密かに抱く。今回の試みはその一環。


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