相談の入り口(2023年11月3日開催)


相談の窓口、なんていうと、本当の相談事が迷い込んできちゃうかもしれません。違うんです。入り口なんです。窓口の、手前にあるのかしらね、きっと。真面目な話、相談するというのは意外と簡単なことではありません。少なくとも、苦手な人にとっては一大事。でも、大切。相談できる相手がいるかいないかで、人生の安心感はぜんぜん違ってくると思うのです。たとえその相手が何もかも解決してくれるスーパーマンでなくたって、ただ、話を聞いてくれるだけでもいい。相談に乗ってくれるだけで気持ちが楽になる。でも、苦手な人にとっては難しい。そうして、相談される方だって、もしかしたら「苦手意識」とか、あるのかもしれません。

本屋を営んでいると、ときどき「こんな本はありませんか」と尋ねてもらえることがあります。今のところ、まだそれほどシリアスな相談ではないからかもしれませんが、とても嬉しい問い合わせなのです。できれば、もっともっと相談されたい。いつかやってくるかもしれない「難問」に備えて、本でお応えする練習を重ねたい。そう、あの『あるかしら書店』のおじさんみたいに、どんな問い合わせにも「ありますよ〜」と笑顔で答えられるようになりたい。

と、いうわけで。唐突に、相談の入り口をひらきます。この記事を書いている今からして、明後日。あさってかよ!!お客様から「相談」をいただいて、店内にある本を使って、その相談に「回答」を差し出すレッスンです。相談する方も、される方も、一緒に練習しませんか。

営業中の17時から開始して、だらだらと、お客さんがいる限り、19時くらいまではやってみようかと思っています。無料、出入り自由です。なんだったら、ご一緒に相談に乗ってもらってもいいかもしれません。みんなでやりましょうよ、選書大喜利。「空を飛んでみたいのですが」そんな問い合わせが来たら、あなたはどんな本で応えますか?わたし?わたしなら辻征夫の「ボートを漕ぐおばさんの肖像」の詩を紹介したい。ですが、岩波文庫の『辻征夫詩集』は品切で手配できなかったのでした。明後日まで、必死に答えを考えておきます!

相談の入り口
11月3日(金祝)17時〜
参加費:無料、出入り自由。


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