戦争の入り口をひらかないために。
自分が書店に勤めていたときも、毎年8月が近くなると出版社さんからの案内FAXに「戦争について考えよう」といった文言が混じるようになり、雑誌の特集が組まれたりして、にわかに戦争を恐れたりしたものでした。けれども15日が過ぎれば早々に売り場は秋に向けて色めきたって、「戦争」という言葉は季節外れのように追い払われてしまう。必ずしも全ての本屋さんで起きていることではないでしょうが、少なくとも私の心象風景は、こんな感じでした。
今回、京都のシェア型書店一乗寺BOOK APARTMENT さんからブックフェアのお誘いを受けて、「NO PREWAR,KEEP POSTWAR 『戦争』を考えるブックフェア」に参加させていただきました。上に書いた、「8月にしか、戦争について考えない」という状態は回避したい。かと言って、「8月にすら、戦争について考えない」という態度はありえない。当店では、年間を通して戦争について考える書籍を仕入れておりますが、わざわざ「戦争を考えよう」と声に出すことはしてきませんでした。店内に散らばった「戦争を考えるきっかけになる本たち」を少しまとめて陳列することで、普段よりはいくぶん、考えるよすがになるのではないかしら、どうかしら。関連書籍をお買い上げの方に缶バッジを差し上げております。どこに陳列しているものでも結構です。「戦争について考える本」にもかかわらず店主がうっかりしていたら、「バッジください」とお声がけください。
さて、夏休み明け、最初の営業日は15日でした。80年。長い年月です。「先の大戦」を知る人たちも次々に鬼籍に入っていきます。肉声で聞く機会は失われてゆきますが、私たちには本があります。新しく「戦争の苦しみ」を味わう人が増えないよう、本を読んで考えたいと思います。「シェアの入り口」と同じスタイルで、集まった方達のあいだで自然に立ち上がる「戦争についての会話」がいくつか聞けたら幸い。参加費無料、申し込み無用、出入自由です。
戦争の入り口
日時:8月15日(金) 17〜21時
参加費無料。申し込み無用。出入自由。
お問合せ:hon.iriguchi@gmail.com




コメントを残す