小学生の頃の記憶だと思うのだけれど、本屋さんで、無料で、はじめて文庫目録をもらってきたのがすごく嬉しかった。たぶん、新潮文庫の。一冊、一冊の解説はすごく短いのだけれど、独特の文体に魅力があってうっかりするとずっと読み続けてしまう中毒性のある新潮文庫目録の解説文。もちろん読みたい本を見つける楽しみもあるんだけど、読み物としてすごく良かった。
思いがけない「もくろくのちから」に気がついたのは、2016年にサトウアヤコさんからご依頼いただいて書いた「本棚旅行」の背景本を考えていたときのことでした。「自分の人生」というとちょっと大げさですが、背景にある本の思い出をたどっていたときに、小学生の頃に眺めていた「新潮文庫目録」はある意味、タイムカプセル的な効果があるよなぁ、と。そのとき発掘された新潮文庫目録は1991年、だったかな、そのくらいのやつで、おそらくはそこに載っている本の多くが現在では流通していないタイトルだと思われます。その、今や新刊では買えない本のリストになっておる、という意味のタイムカプセル、そして自身の当時の興味関心がそのリストから呼び起こされる、という意味のタイムカプセル。
今回のイベントでは、そんな読み物としての目録、タイムカプセルとしての目録、そしてブックガイドとしての目録について、店主服部が入り口をご案内いたします。多くは無料で入手できるその目録をどのように入手してきたかのお話なんかもできると思います。また、もしご自宅に古い文庫目録などあれば、お持ちいただければ嬉しいです。
もくろくの入り口
日時:8月10日(土)10:00〜12:00
持ち物:何か文庫目録(あれば拝見したいです!)。
参加費:1,000円
お申し込み・お問合せ:hon.iriguchi@gmail.com




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