
文部科学省の調査では、小中学生の不登校が11年連続で増えて、34万6000人に。学校に行かないことを選ぶ子どもたちがとても増えています。
その理由や背景は一人ひとり異なりますが、共通することもあります。たとえば、学校に行きたくない、あるいは、学校に行きたくても行けない、というからだの反応。この子どもたちの偽らざる身体の感覚は、どういう環境や空間から生み出されているのだろうーー。そんな疑問をもったお二人とお面をつけて気軽に語りあう、トーク&ワークショップイベントです。
お一人は、自身の子どもが学校に行かなくなる過程を克明に綴った日記ドキュメント『せんさいなぼくは小学生になれないの?』(小学館)を2024年9月に刊行し、不登校を社会環境の視点からみつめるノンフィクションライター沢木ラクダさん。もうお一人は、中学生のときに学校に行かないことを選び(『本と働く』(河出書房新社)に詳しい)、現在は、本の装幀、絵画、文筆活動と本の世界を中心に幅広く活躍する矢萩多聞さんです。(当店でも激推しのシリーズ「あいだで考える」のブックデザインも多聞さん!)
当日は、沢木さん、多聞さんと共に、参加者の皆さんもお面をかぶってもらって安心して(?)おしゃべりをしようと思っております。子どもの視点と、大人の視点、いきものの視点をお面で行き来しながら、からだの「いごこち」を考えてみましょう。
『からだのいごこち 「学校に行きづらいぼく」をお面で考える』
日時 :1月24日(金)18時〜20時
参加費:2,000円
お申し込み・お問い合わせ:hon.iriguchi@gmail.com

沢木ラクダ (さわき・らくだ)
異文化理解を主なテーマとする、ノンフィクションライター、編集者、絵本作家。
出版社勤務を経て独立。
小さな出版社を仲間と営む。
ラクダ似の本好き&酒呑み。
子供の小学校入学時に付き添いを行い、不登校になる過程を克明に綴った日記ドキュメント(「毎日新聞ソーシャルアクションラボコマロン編」連載)が反響を呼ぶ。
『せんさいなぼくは小学生になれないの?』特設ページ:
https://dps.shogakukan.co.jp/sensainabokuha
インスタグラム:https://www.instagram.com/sawaki_rakuda/
x:https://x.com/sawaki_rakuda
Facebook:https://www.facebook.com/rakudasawaki
矢萩多聞(やはぎ・たもん)
画家・装丁家。1980年横浜生まれ。9歳から毎年インド、ネパールを旅する。中学1年から学校をやめ、ペン画を描きはじめる。95年から南インドと日本を半年ごとに往復しながら個展を開催。2002年から本づくりの仕事をはじめ、これまでに600冊を超える本をてがける。2012年から京都移住。著書に『本とはたらく』(河出書房新社)、『美しいってなんだろう?』(世界思想社)、共著に『本を贈る』(三輪舎)など。
webラジオ「本とこラジオ」:https://www.hontoco.net
x:https://x.com/tamonya

『せんさいなぼくは小学生になれないの?』
著者:沢木ラクダ
発行:小学館
定価:1,600円(+税)
コロナ禍のある年の春、小学1年生になった長男の「行きしぶり」と「不登校」の記録。学校のことでつらい思いをしている子どもの味方になる大人が、一人でも増えていくことを願う。
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