シリーズ「読み出す入り口」、最初の方だけ読んでみる読書会、始めます!
気になっているけど、ちょっと難しそうでなかなか手がでない。分厚くて気後れしてしまう、でも読んでみたい気持ちはある。あるいは、読みたくて読みたくて発売日に頑張って入手したのになぜか本棚に差さったままになっている。そういう本、ありませんか?(僕は、たくさんあります)そうかと思えば、ふいにパラパラと読み出した途端に止まらなくなって読み進めてしまって時間を忘れていた、という経験、ありませんか?(今朝、それで遅刻しそうになりました)
たとえば、第一章だけ。たとえば、まえがきだけ。そうやって、ほんの少しだけと決めてしまえば、案外、読み出すことができるかもしれない。そして、読み出してしまえば、読み進めることはそれほど難しくないのかもしれない。手強いのは、読み出すまでの第一歩。その第一歩を、ほんの入り口で、誰かと一緒に始めてみませんか。
第一回目の課題本は、斎藤真理子『隣の国の人々と出会う』(創元社)にしました。当店でも力を入れてご紹介しているシリーズ「あいだで考える」の最新刊であるこの本は、上に書いたような、「手強い本」ではないかもしれません。けれども、そんな一見「読みやすそう」と思っている本ですら、うっかりすると読まないままになってしまうもの。また、こういうイベント自体も、あれこれ考えすぎると始められなくなってしまうので、お馴染みのシリーズの力を借りて「読み出す入り口」の第一歩を、始めたいと思います。今回は「序にかえて」「1章」を対象にいたします。(それ以上、読み進めてしまった人はご相談ください)
「読了禁止?!」いちおうこの読書会のコンセプトとしては、「最初の方だけ読んで、読書会」ということにしているので、できれば読み終えていない人に参加してもらいたいです。これは、当店でやっている「未読本の読書会」の面白さにも通じるところなので、もう少しだけおしゃべりさせてください。
まだ読んでいない本、まだ読み終わっていない本の魅力、というのが、あるんじゃないかと思っているのです。読み終えてしまうと、その「本」の存在感がしっかりと立ち上がってしまう、自分の中に。けれども、この先どうなるんだろう、という状態であるとき、本を手にしているあなたの中には「未来へのまなざし」が残っている。まなざしているのは、あなたです。あなたの話が聞きたいのです。
第一章とか、まえがきとか、目次とかだけを読んで、自分の中に浮かんできた疑問、期待、あるいはもっとよくわからない気分のようなかけら。そういうのを持ち寄って、みんなでおしゃべりして、楽しみましょう。そうして、自分の中の読みたいキモチの状態を確認してみてください。え?早く続きを読ませてくれ、って?失礼しました・・・。イベントが終わったら、思う存分、読み干してくださいませ。
読み出す入り口
9月29日(日)17〜19時
参加費:1,000円
持ち物:斎藤真理子『隣の国の人々と出会う』創元社
お問い合わせ&お申し込み:hon.iriguchi@gmail.com
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