あれは今年の5月26日、BOKUNO COFFEE ROASTERさんたちからいただいた一周年のプレゼント胴上げが終わったあとでしたか・・・。5月に入っていくつものイベントに参加してくれていた吉田育子さんはその日も朝からほんの入り口にやってきていました。胴上げを終えて絵本音読の準備のためだったか、お客さんたちが不意にレジ周りからいなくなった隙をついて、育子さんは突如「弟子にしてください」と口にしました。私は一瞬、『なんだ、それ!?」と戸惑ったものの、すぐにものすごく面白くなってしまって、「よろしくお願いします!」みたいな返事をしたのです。
育子さんは、6月のあいだ、ほとんど毎日ほんの入り口に通ってきていました。また、いろいろなイベントで出会った人たちに「ほんの入り口の服部さんの弟子になりました」と言って挨拶をして回っていました。最初のころ、ほとんどの人から「お弟子さん?!それでは、本屋さんになりたいのですか?」と訊かれては「違います!」というカウンターパンチをお見舞いしていた育子さんですが、7月に入ってから、京都で棚貸本屋さんに本を並べ始めたとのこと。なんと、快調な滑り出しじゃないですか!
無計画、かつ全速力。弟子入りからたった2ヶ月ですが、「師匠」を取り残してさっさとはるか高い空へと飛び立ってしまいそうな育子さんのお話を、この段階で聞いておきたい、ということで企画しました。聞き手は、店主服部が務めます。一見すると無謀にも思える育子さんの「弟子騒動」を知ってもらうことで、「人生」というといささか大げさですが、日々の生活で先が見えない不安とか、迷いとか、そういうものと格闘している方たちにもなんらかの刺激になるのではないかと考えております。かくいう私自身、「ほんの入り口」でうろうろしていて「その先」の方向性を見失っているありさま、今回の育子さんとの対話を通じてまた新たな展開を見つけたいと思っております。どうぞ、目撃してください。
入り口に育つ
8月9日(金)18時半〜20時
参加費:1,500円
お申し込み・お問合せ:hon.iriguchi@gmail.com
吉田 育子 (よしだ いくこ)
兵庫県西宮市で生まれ、幼・小・中・高・大・職場もずっと西宮市で、西宮市を一歩も出ずに現在に至る。小学5年生のときから、夢は「小学校の先生」。教育学科に入学し、教育実習で、小学校ではなく、特別支援学校で働きたいと思う。卒業後、特別支援学校で勤務する。約10年間勤め、過労により退職。新たな道をと、専門学校に入学してみたり、アルバイトを始めては辞めを繰り返したり、就労継続支援B型事業所に通ったりと、約4年間人生を迷走する。迷走する中で、ほんの入り口の服部さんに出会い、弟子入りをする。
あいだのほんや インスタ:https://www.instagram.com/aida.honya
xアカウント:https://x.com/aidanohonya
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