
筑摩書房『ケアしケアされ、生きていく』(ちくまプリマー新書)の刊行を記念して、著者である竹端寛さんと、奈良県東吉野村で私設図書館「ルチャ・リブロ」を運営し、『手づくりのアジール』(晶文社)や『つくる人になるために』(灯光舎)の著者である青木真兵さん、同じく「ルチャ・リブロ」の司書で、『本が語ること、語らせること』(夕書房、真兵さんとの共著)の著者である青木海青子さんをお招きして、お話を伺います。竹端さんは、ルチャ・リブロのお二人が運営しているネットラジオ『オムライスラヂオ』の「生きるためのファンタジーの会」でも定期的にお話しされています。
イベントタイトルの「昭和99年」というのは、『ケアしケアされ、生きていく』の中で竹端さんがおっしゃっていた、「ケアレスな社会」の背景を考える際に出てきた「昭和98年的世界」から拝借しています。果たして私たちは「ケアレスな昭和99年的世界」に突入せずに、互いにケアし合える社会を構築していけるのでしょうか。それ以前に、互いにケアし合える関係性を、誰かと築くことができているでしょうか。聞き手は「ほんの入り口」店主・服部がつとめます。お楽しみに!
『昭和99年、それとも別の入り口?』
日時 :12月9日(土)18時〜20時
参加費:1,500円
場所 :ほんの入り口 奈良市船橋町1番地
お申し込み:peatix
お問い合わせ:hon.iriguchi@gmail.com
竹端寛(たけばた・ひろし)
兵庫県立大学 環境人間学部 准教授。1975年、京都市生まれ。大阪大学人間科学部、同博士課程修了。博士(人間科学)。専門は福祉社会学、社会福祉学。山梨学院大学法学部教授を経て2018年から現職。主著として『家族は他人、じゃあどうする? 子育ては親の育ち直し』『「当たり前」をひっくり返す―バザーリア・ニィリエ・フレイレが奏でた「革命」』(現代書館)、『枠組み外しの旅―「個性化」が変える福祉社会』(青灯社)など。合気道弍段。
青木真兵(あおき・しんぺい)
1983年生まれ、埼玉県浦和市に育つ。「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。博士(文学)。社会福祉士。2014年より実験的ネットラジオ「オムライスラヂオ」の配信をライフワークとしている。2016年より奈良県東吉野村に移住し自宅を私設図書館として開きつつ、現在はユース世代への支援事業に従事しながら執筆活動などを行なっている。著書に『手づくりのアジール──土着の知が生まれるところ』(晶文社)、妻・青木海青子との共著『彼岸の図書館──ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)、『山學ノオト』シリーズ(エイチアンドエスカンパニー)、光嶋裕介との共著『つくる人になるために 若き建築家と思想家の往復書簡』(灯光舎)などがある。
青木海青子(あおき・みあこ)
1985年兵庫県生まれ。七年間、大学図書館司書として勤務後、東吉野へ。「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」司書。現在は私設図書館を営みながら、陶と刺繍で制作を行う。著書に『本が語ること、語らせること』(夕書房)がある。夕書房noteにて「土着への処方箋 ルチャ・リブロの司書席から」が好評連載中。
コメントを残す